6年目1stQ P1 へ ←  リプレイトップへ  → 6年目2ndQ P1 へ


6年目1stQ (4〜6月) Part2 〜 運が良いのか悪いのか 〜

《目次っぽいもの》
Farewell party![SL,WR]Long good-bye?[SL]運が良いのか悪いのか[WR]注釈?



ブレード上原引退興行──
そう銘打たれた、5月のスレイヤー・レスリング巡業。 *1A

因縁も含めて関係の深いワールド女子からは、十六夜、南、滝が参戦。
アメリカ留学中の新人、永沢舞も帰国した。 *2A

シリーズ開幕戦のオープニングでは新日本女子時代の盟友・パンサー理沙子からのメッセージが読み上げられるなど、お祭りムードとも言えるなごやかな雰囲気の中で、興行が始まろうとしたのだが……。

『メッセージだけなんて、理沙子の奴も意外とつれないねぇ。 そう思わないかい?』

《おおっと? この声は……六角!?
六角 六角葉月と、そしてその隣にいるのは、マイティ祐希子だっ!!
WRERAのトップイベンター二人が、このスレイヤーの興行に登場です!
これはやはり、ブレード上原の引退に華を添えようという WRERAの計らいでしょうか!?》

「うーん、それもあるんだけどね。 あ、カメラさん、こっちこっち」

《お? 本人の指示で、マイティ祐希子の姿がスクリーンに映し出され……!?
あれは、NA王座ベルト! マイティ祐希子が持つ、団体を超えた実力制世界王座! かつてサンダー龍子も挑み、惜しくも掴めなかったベルトが、今ここにその姿を現しています!》 ゆっこ

「えへへ、解説ありがとね、アナウンサーさん。
というわけでぇ……このベルトに挑む気、ありますか? 上原さん!?」

《!!!》

アナウンサーが思わず仕事を忘れて絶句し、会場には驚嘆と戸惑いのざわめきが響いた。

そのざわめきが止み、会場中の視線が一点に集まったのは、名指しされた本人──ブレード上原が、マイクを手にした時だった。 上原

「……それは、私の引退へのはなむけってヤツかい、祐希子?」

「そーゆーつもりで挑んでくるんなら、お断りしますよ。
このベルト、そんなに軽いものじゃないと思ってますから」

「へえ……じゃあ、どういうつもりならいいんだい?」

「わかんないですか?」

「いいや……」

──その時、上原が見せた表情を目にして、傍らのサンダー龍子はハッと息を呑んだ。

それは、かつて彼女が上原から「私に勝てるって、本気で思ってる?」と言い切られたときに浮かんでいた不敵な笑み、そのものだったからだ。 *3A

「あんたに挑み、そのベルトに挑み、そしてそれを巻く──そのつもりさ!
このブレード上原の刃、まだそれだけの底力は残ってるんだよ。
あんたこそ、それでも良ければそのベルトを賭けて勝負してみるんだね! 祐希子!」

「OK! その勝負、受けました。 上原さん!」

この月の最終戦、新日本ドーム興行で組まれたタイトルマッチは二試合。 *4A

SLAYER NA

サンダー龍子に六角葉月が挑む、スレイヤー無差別級王座戦、および、
マイティ祐希子にブレード上原が挑む、NA世界無差別級王座戦。

二団体間で新旧エースが交わって激突した試合は、結果こそどちらもサンダー龍子とマイティ祐希子という新世代を代表する王者の勝利に終わる。

しかし、激闘の末に敗れた六角葉月とブレード上原にも、超満員の観客席からは惜しみない拍手が送られたのだった。 *5A




上原

「応援ありがとうございました。
……これからも、うちの団体をよろしくお願いします!」 *1B

会場中を埋め尽くす拍手。
ただひたすら名前を叫ぶファンたち。

女の子の中には、人目もはばからずに泣いている者も多い。
いや、それは選手たちも同様だった。

ブレード上原、引退。

スレイヤーにおける戦績は、240勝66敗。
獲得タイトルは、GWAタッグ王座、スレイヤー無差別級王座、NA世界タッグ王座。

沖縄の自然で育まれた華麗な動きで人々を魅了した“飛び技アーティスト”は、今また沖縄の自然の中へと、一人静かに帰っていったのである……。

「……って、ちょっと待った。 なに勝手に人のこと追い出してんだい、あんたたち?」

「…………!!……」

「ふえ? う、上原さん〜?」

「上原さん!? どうしてジムに? 沖縄に帰ったんじゃないのか!?」

「そのつもりだったんだけどね。
しょうがないでしょ、コーチとして雇われちゃったんだから。
あの社長と井上さんから、コーチ不足だから一年だけでもいいから協力してくれって説得されて……断れると思う?」 *2B

「いひ♪ 思わないわ〜」

「そういうこと。 それじゃ、またしばらくよろしくね、みんな!」

同じ頃。スレイヤー・レスリング社長室では。 *3B

「将来は、上原くんのフロント入りも視野に……か。 正直、驚いているんだがね。 井上くん」

「何をですか? 社長」

「なんというか……君は、上原くんを嫌っていると思っていたよ」 *4B

「……個人的感情がどうあれ、これが最良と判断したまでです。
コーチ不足も確かですが、『功労者をないがしろにする団体』などという印象を世間や他の選手に与えては、後々良いことがありませんから。
それだけですよ……」




堀 来島

「げっ、マジかよ!? 当たっちまったぜ!」

「うにゃあ! 来島ちゃん、私もにゃ……!」

6月。WRERAでは選手全員参加での慰安旅行──バカンスを予定していた。 *1C

しかし、そこにワールド女子から選手派遣の依頼が届く。
何とか断れないこともなかったが、そこは押しの弱い WRERAの社長だ。結局、二人の選手派遣を承諾してしまった。

そこで、WRERAでは急遽、
『第一回恨みっこなしバカンス行けずに殴りこみ選手決定くじ引き大会』
が開催の運びとなり、ボンバー来島とテディキャット堀が、当選の憂き目にあったのだった。 *2C

「そういや、寮長。 ワールド女子って海外団体とは提携してないんだっけ? TWWAは、ちょっと前に新女に鞍替えしてたよな」

「うん、そうだね。 今回、相手は日本人選手ばっかりなのかにゃ?」

「フフフ、今は私たちもいるのよ?」

ワールド女子の本社ビルに入ったところで、横合いからかけられた声。
二人は同時に首を巡らせ、そして同時に驚いた。

「チョ、チョチョカラス!?」

「カラスさん! じゃあ、AACがワールド女子と!?」 *3C

「Si! 久しぶりね、キシマ、ホリ。 ユキコやハヅキは元気かしら?」

かつて WRERAが AACと提携していた時代には、二人にとって遠く手の届かない存在だったチョチョカラス。 *4C

しかし、今や来島は TWWA世界王者であり、堀も AACジュニア王者にして、実力はジュニアのレベルを大きく超えている。 *5C
ワールド女子も、それを意識した上でのカードを二人に用意した。

AAC-J TWWA AAC-T

ジュニアのホープ、ディアナ・ライアルとの AAC世界ジュニア戦こそ、ディアナの経験としての意味合いが強かった。 *6C

だが、来島 VS カラスの TWWA世界無差別級戦と、カラス&ジョーカー組を相手にしての AAC世界タッグ戦の二つは、二人にとっても気の抜けない試合となる。

特に、AAC世界タッグは、かつて WRERAの葉月&市ヶ谷組が長期保持していたベルト。
それを再び団体に持ち帰ろうと奮闘した二人は、23分29秒、堀の十八番・フィッシャーマンバスターでジョーカーウーマンを沈め、二人のどちらにとっても二本目となるベルトを手中に収めたのだった。 *7C

「うっしゃ! TWWAのベルトも守ったし、こんなチャンスがもらえるならバカンス帳消しでもオツリがくるよな、寮長!」

「そうだねー。 でも戻ったら、麗華ちゃんが『それは私たちのベルトですわ!』とか言って挑戦してきそうで怖いかな?」

「はは、そんときゃ、返り討ちにしてやるぜ!」




ページトップへ
■ 注釈(?) ■
*1A5月のスレイヤーは、小鳩写真集(「それなり」の売れ行き)等。また、レッド・フェンリルと提携し、本文にもありますが早くも永沢を参戦させてます。
*2A殴りこみやら永沢参戦やらで、この月は22名参戦の大所帯。これでさらに新女から理沙子とかが参戦してくれると完璧だったのですが…世の中そこまで上手くはいきません。
*3A2年目1Q、および、妄想補完その6、の話です。
*4A最終戦までには、RIKKAがカオスからアジアヘビー三度目の防衛(25分06秒、無明蹴)、石川が上原からEWA六度目の防衛(24分11秒、スクラップバスター)を果たしてます。
後者は、本文で書くべきエピソードかもしれませんが、さすがに蛇足っぽいので省略してます。
*5Aゆっこvs上原は、11分27秒、JOサイクロンで決着。龍子vs葉月は、18分18秒、パイルドライバーで決着。
王者側を全力操作するという自分ルールを遵守したこともあり、どちらも完勝。上原を操作していればゆっこに勝つチャンスもありそうで、その展開はその展開で面白かったかもしれませんけど…
*1B過去プレイでイベント集めしているときなどに試しに引退させてみたことはありますが、まともなプレイ中に引退式を見たのは「サバイバー2」では初めてです。
*2B引退&手切れのつもりで兼任コーチを外していたので、専任コーチとして雇いなおし。ちょっとAPがもったいなかったです。
*3B6月のスレイヤーでは、埼玉で飲食店開店等。バカンスにも行き、桜崎が登場してます。
*4Bこんな感じの妄想設定だったので最初はコーチ雇用の予定も無かったのですが、実際にコーチ不足なのと、この後で言わせているようにダーク霧子さんが「功労者をないがしろにする」愚策は取らないだろう、ということで雇うことにしました。
*1C6月のWRERAでは、堀プライベートイベントその2がありました。また、めぐみがフライングニールK(難易度9)を取得。バカンスでは桜井が登場しました。
*2C全部、妄想設定…というわけでもなく、バカンス登場済の選手からサイコロ振って決めてみました。
*3C5月にAACと提携してました。
*4C2年目3Qあたりでチョチョカラスが登場してます。
*5Cついに評価値でもコリィを超えた堀。ジュニアで上にいるのはソニックだけになってます。
*6CAACジュニアでは久々の「新顔」対決ですが、実力差は大きく、5分40秒、ノーザンライトボムで十六度目の防衛達成です。
*7C楽勝を予想していましたが、カラスの飛び技が来島に決まりまくり、結構危なかったです。
TWWA三度目の防衛戦は、15分26秒、裏投げで決着してます。
ページトップへ


6年目1stQ P1 へ ←  リプレイトップへ  → 6年目2ndQ P1 へ


トップへ
(C)2008 松永直己 / TRYFIRST
(C)2005 松永直己 / SUCCESS 運営サクセスネットワーク
(C)2005 松永直己 / SUCCESS
All rights reserved.
当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しております。
※画像等については「このサイトについての注意書き」もご覧下さい。