「…祐希子さん、あたしを防衛戦の相手に選んでくれて、ありがとうございました!」
「ソニア、いい試合だったよ。初めての三冠王座の防衛戦の相手にふさわしい相手だった」
「祐希子さん…やっぱり祐希子さんは強いです。
今までいろんな人が祐希子さんを倒そうとして、一度や二度は倒しても、結局越えられないでいるって意味がよく分かりました。
…祐希子さん、あたしに少し時間を下さい。
一人で、自分の力だけで世界を回って、マイティ祐希子を超えるための何かをつかんできたいんです。
一体何年かかるのか分かりませんし、もしかしたら何もつかめないかも知れない。けど、それでもいいんだってことを、祐希子さんには教えてもらってきました。
あたしをここまでにしてくれた祐希子さんのために、何より自分のために、やれるだけやってみたいんです!」
「うん。レスラーは自分が正しいと思ったことをすればいいんだ。誰もあんたのやりたいことを止めることはできないから。自分が納得するまで、自分を磨いてくればいいよ」
「祐希子さん、あたしが帰ってくるまで…」
「もっちろん、最強の祐希子サマでいるわよ!」
「はい!」
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