一掛け二掛け三掛けて 仕掛けて技掛け日が暮れて
コーナーポストに背をもたせ はるか向こうを眺むれば この世はつらい事ばかり
両手に家業の花持ちて 嬢ちゃん 嬢ちゃんどこ行くの
私は必殺仕事人 芽露出偉 小鳩と申します
「それで? 今日はどこのどなたを殺っちゃえとおっしゃるのかしら。 いひ♪」
シーン1. 江戸の川べり(夜中)
 | 町娘: 葵 (ドルフィン早瀬) |
貧乏な町娘。今回の被害者にして依頼主。
妹に良い暮らしをさせたい、という思いから甘い言葉に騙されて、
「ちーちゃん……お姉ちゃん、汚されちゃった……」
と橋から身投げをはかったところを止めに入った砂響と揉み合った末、砂響が思わず放ったジャーマンでKOされる。
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 | 元締め: 砂響 (氷川砂響/SA-KI) |
温和で柔らかい物腰の修道女。
しかし夜の顔は仕事人一味の元締めであり、自ら「仕事」にも参加する。
今回は、たまたま身投げから助けた(KOした)葵に
「私はデウス様に仕える身です。 よろしければお話を……」
と彼女が申し出たことから「仕事」が始まる。
「殺し」のスタイルは素手。 面妖な布仮面を被ることで残忍冷酷な人格に変貌する。
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シーン2. 奉行所
 | 筆頭同心: 藤島 (藤島瞳) |
小鳩たち同心の上役を務める筆頭同心。
ロクに仕事をしない小鳩が苦々しいやら呆れるやらで、扇子片手に「小鳩さん!」と叱ったりイビったりするが、当の小鳩はまったく気にしていない。
ちなみに他の同心たちは、金井、小縞、金森など。 ……アイドルレスラー奉行所?
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 | “八丁堀”: 小鳩 (メロディ小鳩) |
昼の顔は奉行所でも家庭でもお荷物っぽい“昼行灯”。
しかし夜の顔は腕利きの仕事人。
つまるところは中○主水役な、今回の主人公。
「殺し」のスタイルは、やはりというか刀。 腕前は超一流だが、あくまで不意討ちだまし討ちを信条としている。
寿家(この話では元・名家だが今は没落)の婿養子。 襟巻き(マフラー)が似合いそう。
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シーン3. 八丁堀・役宅(寿家)
 | 妻: 零 (寿零) |
小鳩は寿家の婿養子。 というわけで、零は小鳩の妻。
中○主水とは違って(?)二人の仲は極めてラブラブ。 おっとりした物腰で小鳩の帰りをいつも心待ちにしている。
小鳩の呑気さにピリピリの千歌を、
「小鳩ちゃん、も……いろいろ大変、なんだから」
と意味深になだめたりも。
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 | 姑: 千歌 (寿千歌) |
小鳩が婿入りした寿家を実質的に預かり守っている姑。
名家であった寿家の復興を大目標にしているが、小鳩と零がどちらもそんなものを意に介さずのんびりマイペースなため、日々イライラしている。
この話の中では特に小鳩を苦手にしていたりはせず、『やる気のない婿どの』を怒鳴りつけることも。 ただし、小鳩は気にもせず「夕餉の材料を買いにいってくるわ♪」。
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シーン4. 三味線屋
 | 三味線屋: 中森 (中森あずみ) |
仕事人一味の一人。 「三味線屋のあずみ」。
なぜか三味線屋に夕餉の材料(「お野菜とお魚」)を買いに来る小鳩のために、あらかじめ一揃えを買っているという面倒見のよさを見せる。
仕事人の中では古株らしく、まさにプロフェッショナルの鑑。
「殺し」のスタイルは三味線の三の糸を投げつけて首に巻きつけ窒息させる、おなじみのアレ。
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 | 飾り職人: 南 (南利美) |
仕事人一味の一人。 「飾り職人の利美」。
仕事人としてはまだ駆け出しで、年齢も一番若い。 そのせいか斜めに構えがち & 血気にはやりがちで、中森たちにたしなめられたりすることも。
劇中では、三味線屋で小鳩と中森が話している中、砂響に連れられて登場する。
「殺し」のスタイルは細工用のノミで急所を刺すものだったが、今回の事件を機にかんざしを使うことになる。
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シーン5. 蝋燭のついた暗い小部屋
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全員を集めた砂響が似顔絵の紙を出して、標的の二人と腕利き用心棒二人のことを話す。
標的: 下級旗本・小鳥遊、商人・朝比奈屋
用心棒: 十六夜、雷羅
強気な南を、先輩としてやんわりたしなめる中森。
報酬は(依頼主の葵が極めて貧乏なので)一文とか。
「この一件が終われば身売りしてでもお金を作ってもらいます」という砂響に、
「……相変わらず甘い仕事ぶりね、元締め」と言いつつも受け取って出て行く南。
中森も無言で続くが、小鳩は一言
「本当に後からお金をもらえるのね?」。
言葉に詰まる砂響に、「まあ、誰が身売りしてもいいからお金は頂戴ね♪」と。
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シーン6. 雪のそぼ降る夜の旗本屋敷
 | 悪徳商人: 朝比奈屋 (オーガ朝比奈@レッスル悪役商会) |
旗本の小鳥遊と組んで、とにかくなにか悪いことをやりまくって儲けてる商人。
この夜も小鳥遊との酒宴(女付き)で、定番の「お主もワルよのお」「いえいえ滅相もない」トークをしていたが、今から悪だくみするからと用心棒たちまで人払いし、さらに一人で厠(かわや)に立ってしまったのが運の尽き。
厠の手前で南−十六夜戦の物音に気づいて懐から連発銃を抜くが、背後の屋根から中森が投げた三の糸に首を絡められ、宙に吊り上げられてあっけなく絶命する。
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× 朝比奈屋 −(01分40秒 三味線糸投げ→指弾き)− 三味線屋のあずみ ○ |
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 | 用心棒: 雷羅 (ライラ神威@レッスル悪役商会) |
腕利き…だったはずの用心棒。
小鳥遊&朝比奈のそばで女(…女?)をはべらせていたが、席を外せと言われたために自室で飲みなおすことに。
彼女の運の尽きは、部屋にやってきた修道女姿の砂響を芸妓と勘違いして、こっち来いや飲もうぜと無警戒を見せてしまったこと。
布仮面(マスク)を被り胸のロザリオを逆十字にした砂響(SA-KI)にあっさり組み付かれて脇固めで腕を砕かれ、のたうつところにスリーパーから首の骨をねじ切られて合唱となった。
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× 雷羅 −(01分05秒 スリーパーホールド→頸骨破壊)− 砂響 ○ |
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 | 用心棒: 十六夜 (十六夜美響) |
腕利き用心棒の一人。 無口でいかにもな剣術使い。
小鳥遊たちから人払いをされて部屋で黙考している彼女に南が天井から奇襲をかけるが、十六夜は居合いの一閃で難なく防いでしまう。
何合か切り結んだ後、南の武器であるノミを弾き飛ばして窮地に追い込むが、死中に活を求めて飛び込んだ南の肩口を貫いたところで、南がとっさに取り出した簪(かんざし)に胸を突かれ、信じられない表情のまま仰向けに倒れてこと切れた。
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× 十六夜 −(04分36秒 カンザシー(スピアー的に))− 飾り職人の利美 ○ |
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 | 悪の旗本: 小鳥遊 (ガルム小鳥遊@レッスル悪役商会) |
朝比奈屋と組んで、とにかくなにか悪いことをやりまくったらしい下級旗本。
葵にも、とにかくなにかひどいことをしたらしい。
他を片付けた砂響、中森、南から順に襲撃を受けるが、これらをからくもかわしきると、庭で豪腕を見せつけ「来いよ、おら!」と不敵に笑う。
しかし、その背後の門の通用口から「まあ、どうしたの?」と小鳩が登場。
町方の登場に小鳥遊は駆け寄るが、「あいつらが仲間を殺しやが…」と振り返ったところで「あなたもよ」と告げた小鳩の刀に後ろから貫かれ、一巻の終わり。
小鳩は、ずれた襟巻きを直して笑顔で一言、「冷えるわね〜♪」。
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× 小鳥遊 −(00分42秒 背後からブスッと一突き)− 芽露出偉 小鳩 ○ |
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シーン7. 朝の三味線屋
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腕を吊った南、そして中森が、一枚の紙を前にそれぞれ憮然と苦笑の表情を浮かべる。
最後に南が投げ捨てたその紙は、砂響が葵に書かせた、三十年後が期限の出世払い証文だった。
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シーン8. 朝の八丁堀・役宅(寿家)
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朝帰りとは何事だとなじる千歌に、「『仕事』ですわ、お義母さま♪」の小鳩。
「小鳩ちゃん、お疲れ…さま」「ありがと、零ちゃん♪」と笑顔を交し合う零と小鳩に愛想がつきたのか、「勝手になさい!」と千歌は出て行ってしまう。
二人は「大福…食べる?」「いただくわ。いひ♪」と最後までマイペースのままおしまい。
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